活動・事件紹介・弁護士コラム

刑事事件の法律相談2--裁判の実際・弁護人と検察官-

2013/10/09
中村万喜夫
 ゲームやテレビドラマなどでは,「異議あり!」と発言し,弁護人と検察官が激しく対立する場面が描かれることがあります。
 被告人が否認している事件では,弁護人と検察官の主張が衝突するため,証人尋問で「異議あり!」という発言が出る場面や弁護人と検察官がお互いの主張の矛盾点などを指摘する場面がしばしば見られます。
 ただ,被告人が自白している事件では,少し様子が変わります。
 自白事件では,弁護人も検察官も,被告人に罪の償いをさせ,反省を促し,二度と罪を犯さないよう更生させることを目的としています。
 目的が共通するため,対立する場面はほとんど見られず,むしろ,被告人を守る弁護人が被告人を叱責する場面や被告人を責める検察官が被告人をフォローする場面が見られることすらあります。
 イメージとは異なるかもしれませんが,互いに被告人の更生を真剣に考えているからこそ,時にこのような場面が見られるのです。

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