活動・事件紹介・弁護士コラム

弁護士保険

2018/10/04
丸山 哲司
 自動車の保険では多くの方が加入する機会が増えた弁護士保険(『弁護士費用保障特約』)。以前は、十数万円の物損事故などではなかなか弁護士を依頼することが難しかった交通事故事件の被害者の方も、自動車の任意保険で弁護士費用保障特約に加入していれば、弁護士にかかる費用を心配することなく、正当な権利や利益の保護を図れるようになりました。

 少々古いデータですが、2005年と2015年の数字を比較すると、交通事故発生件数は約半分に減っているのに、簡易裁判所全体での交通事故損害賠償請求事件の新たに受け付けた件数は、実に約4倍にまで増加しています。

 交通事故では当たり前になりつつある弁護士費用保障特約ですが、実は他の保険でも同じように、弁護士費用が出る保険や特約があることをご存知でしょうか。

 例えば、お子さんが路上で遊んでいたボールで自転車に乗った高齢者が転倒、骨折して寝たきりになってしまった。飼っている犬が他人にじゃれついた際につい爪を突き立てて怪我をさせてしまった。外壁が古びて強風の日に飛んでしまい隣人の車をキズつけてしまった。

 こうした日常生活の中で発生した偶然な事故や所有物によって、他人に怪我を負わせたり思わぬ高額の損害賠償責任を負うケースは、不幸なことにままあることですが、これらは『個人賠償責任保険』・『ペット賠償責任保険』といった他人に与えた損害の賠償を直接カバーする保険や、火災保険、クレジットカードに付帯する特約で保険金から支払ってもらえることがあります。

 そして、これらの保険には、損害賠償金をカバーするだけではなく、その交渉に当たる弁護士費用をまかなってくれる特約も付けられることが多くなっています。

 さらに、こうした他人への損害賠償金を負担しなければならない場合だけではなく、相続や離婚などの一般事件でも弁護士費用を支払ってくれる『単独型弁護士費用保険』といった保険商品も最近では見られるようになってきました。

 正当な権利や利益を実現するために弁護士費用がハードルとならないよう、ご自身の保険やクレジットカードに、『弁護士費用保障特約』が付いているか、一度確認をしてみてはいかがでしょうか。

ページトップへ