活動・事件紹介・弁護士コラム

成年後見制度についての講演を行いました

2021/12/28
 2021年12月3日、黒部市国際文化センター「コラーレ」において、成年後見制度についての講演を行いました。
  
 成年後見制度は、判断能力が低下してしまった(あるいは低下している)方を法的に支援するための制度です。具体的には、申立を受けた家庭裁判所が、その方の判断能力の程度に応じて、後見人、保佐人、補助人などの法的な支援者を選任し、選任された後見人等が、その方の財産管理や身上監護について、その方を支援していくという制度になります。
 
 この成年後見制度は、高齢化や核家族化が進んでいることなどから、潜在的なニーズは、かなりのものがあるはずなのですが、「制度自体を知らない」、「名前は聞いたことはあるが、具体的にどんなことができるのか、してくれるのか、よく分からない」という方も多く、制度の周知が課題となっています。
 
 今回は、地域の民生委員や福祉機関の方たちに、後見制度の概要、申立や選任の流れ、後見制度でできること・できないこと、現在の制度が抱える課題などについてお話をさせていただきました。
 
 身近な方の判断能力の低下は、誰にでも起こりえます。そうした場合に、法律的なトラブルに巻き込まれないために、あるいは、巻き込まれてしまった法律的なトラブルを解決するために、成年後見制度が役に立つことがあります。もし、そのようなお悩みを抱えている場合は、早めに弁護士にご相談下さい。

ページトップへ