活動・事件紹介・弁護士コラム

イタイイタイ病裁判勝訴50年・立入調査50回記念式典

2022/03/14
 2022年3月12日、ホテルグランテラス富山において、「イタイイタイ病裁判勝訴50年・立入調査50回記念式典」が開催され、当事務所の弁護士が参加しました。
 
 イタイイタイ病裁判は、1968年に提訴が行われ、1971年に第一審判決、翌1972年に控訴審判決があり、住民側勝訴の判決が確定しています。また、昨年のコラムでも述べたとおり、原因企業との公害防止協定に基づく、住民による原因企業への立入調査は、2021年に50回という大きな節目を迎えました。
 
 当事務所は、1968年にイタイイタイ病弁護団事務所として創立され、これまで長年にわたり、イタイイタイ病の様々な問題に取組み続けてきました。イタイイタイ病の問題は、裁判の勝訴によって終わったのではなく、そこから被害者救済、土壌復元、発生源対策といった様々な課題に取り組む必要があったのです。
 
 今回の式典には、これまでイタイイタイ病の問題に取り組んできた住民、科学者、医学者、弁護士だけでなく、原因企業側の関係者も出席しました。
 
 そして、記念映像作品(DVD)の披露、功労者への表彰・感謝状授与、イタイイタイ病弁護団の山本直俊弁護士による記念報告等が行われました。
 
 今回の式典では、住民から、「50年は通過点であり、今後も被害の歴史を繰り返さないように取組みを続けていく」という強い決意が表明されました。
  
 当事務所は、そうした住民の皆様と共に、今後も、イタイイタイ病の問題に取組み続けていきます。

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