3.11 中弁連・刑事弁護経験交流集会開かれる
2017/03/28
去る3月11日(土)岐阜市で刑事弁護経験交流集会が開かれ,当事務所からは水谷,西山,中村の3弁護士と齋藤隆70期司法修習生(現在水谷弁護士のもとで修習中)が参加しました。この交流集会は,東海・北陸6県の弁護士会で構成する中部弁護士会連合会の刑事弁護委員会が主催し,弁護士の刑事弁護の力量・技能を高めるため,毎年,テーマを決めて刑事事件弁護の経験を交流し合うもの。やがて30年近く継続している取組みです。
今年度のテーマは「交通事件を争う」。交通事件の刑事弁護で著名な高山俊吉弁護士(東京弁護士会)と,交通事故鑑定を多数手がけられている牧野隆氏(元名古屋地検交通部主任捜査官)の講演があり,その後,各県で交通事故弁護に取り組んだ事例報告を交えてパネルディスカッションが行われました。富山県からは水谷弁護士が2006年に無罪判決を獲得した轢き逃げ事件の報告をしました。
高山俊吉弁護士は,ナップサックに入れて事故現場に持参するという“7つ道具”を披露。その第1に防寒具を挙げられたのが印象的でした。事故現場で長時間,交通事情をよく観察するには防寒具が必要だという,現場こそ重要との教訓です。交通事故では衝突地点の特定が難しく,その特定が重要であること,実況見分調書等を鵜呑みにせず疑ってかかることが真実発見につながることなど,多くを学び,意義深い交流集会でした。