活動・事件紹介・弁護士コラム

ドライブレコーダーの勧め

2023/05/16
 ニュースなどで、危険な運転について取り上げられる機会が多くなったように思います。危険な運転が決して許されないことは、当然のことですが、そうしたニュースの際に、必ずといっていいほど用いられるのが、被害車両のドライブレコーダーの映像です。
 
 こうした危険な運転の件数が増えているのか、昔から危険な運転自体はたくさんあったけれど、ドライブレコーダーの普及によって広く知られるようになったのか、正確なところはわかりません。
ただ、こうした映像という客観的な証拠があると、警察も取り締まりがしやすくなるのだと思いますし、相手のナンバーなどが映っていれば、犯人の特定にもつながりやすくなるでしょう。
 
 また、交通事故の民事訴訟などにおいても、ドライブレコーダーの映像が、証拠として用いられることが多くなったように思います。
例えば、交差点に進入した際、どちらも「青信号で進入した」と主張しているような事件では、昔は、当事者のどちらの言い分が正しいか、尋問などで、供述の信用性を検討しないといけませんでしたが、録画された映像が証拠として出てくれば、どちらの言い分が正しいかはすぐにわかります。
また、ドライブレコーダーの中には、そのときの時刻、速度、位置情報などを記録しているものもあり、そのような情報からどちらの主張している事故態様が正しいか、ある程度、正確に割り出すことが可能な事件もあります。映像やデータがないと、どうしても速度や距離などは、人間の感覚に頼らざるを得ませんが、こうした正確な情報があれば、客観的に事故態様に迫っていくことができます。
 
 この仕事をするようになってから、私も、自分の車にはドライブレコーダーをつけるようになりました。危険な運転や交通事故などに遭わないことが一番ですが、もしもに備えて、ドライブレコーダーの設置をお勧め致します。

ページトップへ